2025年5月2日、女優の広末涼子さんが、自身の公式サイトで心身の不調について公表されました。
診断名として公表されたのは、「双極性感情障害」と「甲状腺機能亢進症」。この記事では、それぞれの疾患について医学的に正確な情報をご紹介し、周囲の理解と支援の大切さについても触れていきます。
広末涼子さんが公表した疾患について
広末さんは、芸能活動を休止し、しばらくの間は治療と静養に専念されるとのことです。
所属事務所を通じて、「これまで体調不良とだけ説明していたが、適切な診断名を伝えることも責任」と述べておられ、誠実で前向きな姿勢がうかがえます。
双極性感情障害(躁うつ病)とは?
双極性感情障害とは、気分が高揚する「躁状態」と、気分が落ち込む「うつ状態」を繰り返す疾患です。
主な症状:
- 【躁状態】:過活動、気分の高揚、睡眠時間が短くても平気になる、浪費や多弁など
- 【うつ状態】:意欲の低下、気分の落ち込み、疲労感、自責感など
気分の波が大きく、生活に支障をきたすこともあるため、医師の診断のもとで薬物療法や心理療法を継続的に行うことが推奨されています。
甲状腺機能亢進症とは?
甲状腺機能亢進症(バセドウ病などを含む)は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまう状態です。
主な症状:
- 動悸、発汗、手の震え
- イライラ感、体重減少
- 疲労感や集中力の低下
この病気も、定期的な通院とホルモンバランスの調整が大切です。心と体、両方に負担がかかることが多いため、しっかりとしたサポート体制が必要です。
病気の公表は、勇気ある選択
広末涼子さんのような著名な方が、心の病や体の不調を公表することは簡単なことではありません。
しかし、偏見のある社会において、こうした発信は「正しく知る」大きな一歩でもあります。
「病気を公表=免罪符」と見る声も一部にはありますが、それは誤解です。
治療には時間も努力も必要で、日々の症状と向き合いながら過ごしている方も多くいます。
私たちにできること
- 病気に対して無理解な発言を避ける
- 憶測で人を責めない
- 疾患について正しく学ぶ
- 「見えない苦しみ」への共感を持つ
有名人の発信がきっかけで、少しでも偏見が減り、治療中の方が過ごしやすくなる社会になることを願ってやみません。
まとめ
広末涼子さんが公表した「双極性感情障害」と「甲状腺機能亢進症」は、どちらも誰にでも起こりうる疾患です。
心身に不調を抱えながらも、それを認め、前向きに公表した広末さんの姿勢に、多くの人が励まされたのではないでしょうか。
私たちも、芸能人という立場に限らず、「病気と向き合う人への理解」を少しずつ深めていけたら素敵ですね。
広末さんの一日も早い回復を、心から願っています。
※本記事は公式発表および報道をもとに構成しています。個人を批判・中傷する意図は一切ございません。