2024年オフにポスティングでMLBのロサンゼルス・ドジャースと契約を結んだ佐々木朗希投手。しかし、その契約はマイナー契約だったにもかかわらず、メジャーのオープン戦に登板していることが話題になっています。「マイナー契約なのにメジャーの試合に出られるの?」と疑問に思った人も多いのではないでしょうか?
実は、MLBでは特定の条件を満たせば、マイナー契約の選手でもオープン戦に登板できる仕組みがあります。この記事では、その理由や背景について詳しく解説します!
佐々木朗希のMLB契約の概要
佐々木朗希投手は、2024年オフにロッテからポスティング制度を利用してMLBに挑戦しました。しかし、MLBの国際アマチュア契約ルールにより、大型契約を結ぶことができず、ロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を締結しました。これにより、2025年シーズンの開幕はマイナーリーグ(おそらくAAA)で迎える可能性が高いと見られています。
マイナー契約の選手は通常、メジャーの試合には出場できません。しかし、佐々木はオープン戦で登板しており、その理由が注目を集めています。
マイナー契約なのにメジャーのオープン戦に出られる理由
実は、MLBではマイナー契約の選手でも**「招待選手(Non-Roster Invitee:NRI)」**としてスプリングトレーニングに呼ばれることがあります。これは、チームが40人枠(ロースター)外の選手を春季キャンプに招き、実力を見極めるための制度です。
佐々木朗希も、この**「招待選手」としてオープン戦の登板機会を得た**のです。これは珍しいことではなく、特に若手有望株やメジャー昇格を狙う選手によくあるパターンです。
また、ドジャースとしても、
- 佐々木の実力を早い段階でメジャーの打者相手に試したい
- 投手陣に不安があるため、シーズン中の昇格を見据えて準備をさせたい という意図があると考えられます。
佐々木朗希の登板の意図とは?
では、なぜドジャースは佐々木朗希をオープン戦で起用しているのでしょうか?
① メジャーの打者に対する適応力の確認
日本では160km/h超えの速球と鋭いフォークを武器にしていた佐々木ですが、MLBではそのまま通用するとは限りません。メジャーの打者に対してどの程度投げられるのかを、球団側がチェックしているのです。
② シーズン中の昇格を見据えたテスト
ドジャースの先発ローテーションは決して盤石ではなく、怪我人が出た場合や、投手の不調によって戦力補強が必要になる可能性があります。そのため、早い段階でメジャーで通用するかどうかを確認し、必要なら昇格させる準備を進めていると考えられます。
③ 登板間隔や体力面の調整
日本時代の佐々木は、登板間隔が空くことが多く、規定投球回数をクリアしたこともありませんでした。MLBのシーズンは162試合と長く、5日に1回のペースで登板することが求められます。そのため、スプリングトレーニングの段階から登板リズムを調整している可能性があります。
佐々木朗希の今後のメジャー昇格の可能性
オープン戦での結果次第では、佐々木朗希が2025年シーズン中にメジャー昇格を果たす可能性も十分にあります。
① 開幕からAAAスタートの可能性
現在の契約がマイナー契約であるため、まずはAAA(3A)からスタートする可能性が高いでしょう。しかし、オープン戦で良い結果を残せば、シーズン途中でメジャー昇格する可能性が高まります。
② 早期昇格のシナリオ
もし開幕直後にメジャーの先発投手陣が不調や故障で苦しめば、5月~6月ごろにメジャーデビューする可能性も考えられます。特に、ドジャースは戦力補強が急務のチームであるため、即戦力として抜擢される可能性もあります。
③ 球団の育成方針
ドジャースは佐々木を長期的なエース候補として見ているため、無理にメジャーに上げるのではなく、しっかりと育成する方針を取るかもしれません。特に、投球スタミナやメジャーの打者への適応をじっくり進める可能性もあります。
まとめ
佐々木朗希がマイナー契約でありながらメジャーのオープン戦に登板している理由は、「招待選手(NRI)」としてスプリングトレーニングに参加しているためです。
また、ドジャースが佐々木をオープン戦で起用しているのは、
- メジャーの打者相手にどれだけ通用するかを確認するため
- シーズン中の昇格を見据えたテストのため
- 登板間隔や体力面の調整のため という目的があると考えられます。
オープン戦でのパフォーマンス次第では、2025年シーズン中にメジャーデビューする可能性も十分あるでしょう。佐々木朗希の今後の動向に注目です!